
Story
シズージュ開発ストーリー
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- ・赤紫蘇からのひらめき >
- ・シズージュの由来 >
- ・香りの壁 >
- ・よりシンプルへ >
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はじめに

たくさんのモノ(物)とコト(情報)が溢れている時代、自分に合うスキンケアを求めて、どれだけ時間とお金を費やしてきたか、計り知れません。
わたしは、オーガニックなモノやコトのデザイン、ブランディングを仕事としていますが、今や「オーガニック」と名乗るモノの多様さから「オーガニック」の基準自体も曖昧となっているように思えます。
大量にモノやコトをつくり、深く考えずに消費するという経済活動の中に埋もれてしまった、本当に価値のあるモノやコトは、実はとても身近でシンプルだったりします。
それは、スキンケアにとっても同じコト。
「お肌の営みに、必要なコトだけをサポートする」
不要なモノとコトを削ぎ落とし、本当に価値あるスキンケアを求める人たちの想いによって、シズージュは生まれました。
赤紫蘇からのひらめき

オーガニック関連のお仕事をさせていただいていると、自然とオーガニック食品や化粧品を手に取る機会が増えます。ある時、縁あって自然派化粧品を製造しているパルセイユさんが以前展開されていた、「ハーベスト」という赤紫蘇を使ったシリーズのオイルを使わせていただいた時のこと。
30代後半にも関わらず、深刻な大人ニキビに悩んでいたので、オイルに抵抗がありましたが、「ブースターオイル」として化粧水の前に使うオイルと教えていただき、使ってみることに。すると、オイルなのに肌にすっと馴染み、ベタつかず、もっちりした肌の質感に良い兆しを感じました。
当時わたしの肌は、子供の頃からの、アトピーやアレルギーが出ないように、食事もケアも細心の注意を払うも、乾燥するのにすぐにベタつき、ニキビができてしまう、とても不安定な肌。数々の失敗からあまり期待もせず、赤紫蘇のオイルをしばらく使ううちに、いつの間にか手放せない存在となりました。
何でこんなに合うのか、ふと「赤紫蘇」を検索してみると、
”赤紫蘇の葉は「ロスマリン酸」、葉と実には「ルテオリン」を含み、アレルギー疾患の緩和に有用とされている”(Wikipediaより)
日本では古くから、防腐・殺菌作用があるとして梅干しを長持ちさせるために使われてきた和製ハーブ、赤紫蘇に宿る植物のちからは、わたしのように悩みの多い肌に、もっと活用できると思いました。
シズージュの由来

初代の赤紫蘇コスメ、ハーベストシリーズは、赤紫蘇の香りがほんのりする、使い心地のさっぱりした、カジュアルなラインナップ。
一方で30代後半のわたしの肌は、長年に渡る過度のケアからバリア機能が低下しており、冬はオイルを複数回つけても、なかなか乾燥が止まらず、もどかしさを感じていました。
そこで、もっと効果的に肌の機能をサポートできる赤紫蘇シリーズが欲しいと、パルセイユの金井社長にお願いし、大人も使える赤紫蘇シリーズを一緒に開発していただけることになったのが始まりです。
「シズージュ」の名前の由来は「シソ」と赤色「ルージュ」と掛け合わせて「シズージュ」、みずみずしい響きが決めてとなり、SHIZOOJU〈シズージュ〉が誕生しました。
紫蘇は英語で、エゴマも意味する「Perilla(ペリーラ)」とも訳されますが、最近では「Shiso」がそのまま使われることも多くあり、和製ハーブとして認知度が高まって来ています。
日本の伝統的なハーブ、赤紫蘇をつかったスキンケアが、世界でも認知されるようになって欲しいという願いが込められています。
香りの壁

もともとご自身の敏感肌を改善するために、自然派化粧品の製造をはじめたパルセイユの金井社長の厳しい品質基準と、わたしの女性としてのこだわりが重なり、ストイックな製品開発となりました。
シズージュの主役となるオイルの配合は、赤紫蘇をはじめ、米糠や椿、柚子、オタネ人参など、日本の伝統的な植物に絞って開発を進めましたが、最初に立ちはだかったのは、香りの壁でした。
合成の香料を添加することは到底考えられず、天然だとしても、香りのためだけの成分は配合すべきではなく、さらに日本の古来種にこだわるが故に、失敗を繰り替えていたのです。
植物学者に相談しながらも、着地点が見つからずに彷徨っていたある時、金井社長から渡されたのは、丁寧に抽出した赤紫蘇の精油を高濃度で配合したオイル。
600キロのも赤紫蘇から、たった1キロしかとれない、貴重な赤紫蘇の精油は、驚くほどに豊潤で、日本人としてのルーツを感じさせる、どこか懐かしい香りがします。
さらに赤紫蘇の精油のはたらきは、美肌効果も期待できることも後押しし、シズージュは赤紫蘇の精油を贅沢に配合したスキンケアシリーズとなりました。
化粧品の成分表示名称リストにおいては、紫蘇の精油自体の登録が過去に無く、シズージュの発売を期に、世界で初めて登録されることとなり、赤紫蘇化粧品としての第一歩が踏み出されました。
よりシンプルへ

製品開発をする中で、皮膚は臓器、身体で一番大きな臓器だということ学びました。たとえ微量だったとしても、身体にとって必要のない成分を長期間与え続けることのリスクは、食することと同じです。
皮膚も自然の一部であるなら、自然の摂理に沿ったケアが健康的な素肌をつくるはずです。
もっとも価値のあるの保湿成分、それは自分自身の皮脂です。洗顔は、肌にとって不要なものだけを取り除くのが理想で、保湿は、足りない皮脂の代わりに皮脂の成分に近い油分を、足りない水分の代わりに親和性の高い水分を必要な分だけ補給してあげる。
このシンプルな基本を繰り返し、肌のリズムをサポートすることがスキンケアの目的です。
40代に入ったわたしのスキンケアは、年々シンプルになっていきます。
軽い洗顔、少しのオイルとローション、日焼け止めだけで1日過ごし、ファンデーションをぬらなくても、帽子やサングラスで顔を隠すことも無くなりました。
食事を1日変えただけでは体質は変わらないように、スキンケアにもミラクルはありません。
しかし、よりシンプルなケアで、美しい素肌が維持できるように、本質的価値のあるものをお届けする。
それがシズージュです。
ディレクター紹介

株式会社ヌリー クリエイティブ・ディレクター
石田 ゆうみ
日本の伝統植物にストイックなまでにこだわった植物美容が、いとも簡単に私の肌を変化させた事は衝撃でした。自然の力、そして植物の力は、揺るぎない健康美を私たちにもたらせてくれます。
シズージュの想いが届きますように…